韓国株はサムスンが正解、造船海洋は含み損──半導体と造船で明暗が分かれた話

アジア株の保有銘柄に関するスクリーンショット テーマ株・セクター

韓国株への投資は、日本の個人投資家にはあまり一般的ではない。私も証券会社の韓国株ランキングや人気銘柄を参考にしながら、少額からスタートした。情報が少ない分、思い切った投資はせず、あくまで少額での分散という位置づけだ。

サムスン電子(005930):含み益

世界最大の半導体・スマートフォンメーカーだ。AI向けのHBM(高帯域幅メモリ)の需要増加で業績が改善し、含み益が出ている。

サムスンは日本でも知名度が高く、製品を実際に使っている人も多い。「知っている会社の株を持つ」という観点から選びやすい韓国株の代表格だ。ただしSKハイニックスなど半導体ライバルとの競争が激しく、AI向けメモリ市場での地位を守り続けられるかが今後の焦点だ。

韓国造船海洋(009540):含み損が続いている

世界屈指の造船会社だ。LNG船・タンカー・コンテナ船などを手がけていて、受注残は多い。ただ株価は含み損が続いている。

造船業は受注から完成・引き渡しまでに数年かかるため、業績の反映が遅い。受注が増えても株価に反映されるまでタイムラグがある。また鉄鋼・溶接材料などのコスト上昇が収益を圧迫している局面もある。

韓国株への向き合い方

サムスンと韓国造船で明暗が分かれた。半導体(グローバル需要に直結)は動きが速く、造船(長期受注型ビジネス)は株価反映が遅い──という業種の特性を改めて実感している。

韓国株は日本語での情報が少ないため、保有額は小さく抑えている。「現地の詳細情報がないまま大きなポジションを取らない」というルールを守ることが、アジア株投資で損失を限定するポイントだと思っている。


💡 銘柄・企業の補足

サムスン電子(005930)は「サムスングループ」という韓国最大財閥の中核企業です。スマートフォン・テレビ・半導体・有機ELディスプレイ・保険・建設まで手がける超巨大コングロマリットで、サムスングループ全体の売上は韓国GDPの約20%に相当するとも言われます。日本で言えば「トヨタ+ソニー+三菱UFJ+東京海上」を合わせたような存在感です。

注目のHBM(High Bandwidth Memory、高帯域幅メモリ)とは、複数のメモリチップを縦に積み重ねた「3次元構造」の超高速メモリです。ChatGPTのようなAI処理には膨大なデータを瞬時にGPUへ送り込む必要があり、NVIDIAのGPU「H100」「H200」にはHBMが搭載されています。サムスンとSKハイニックスが市場を二分しており、AI需要の増加がそのまま株価の追い風になっています。

韓国造船海洋(009540、HD Korea Shipbuilding)は現代重工業グループから分離した造船専業会社です。LNG船・タンカー・コンテナ船などの建造を手がけ、世界屈指の技術力を持ちます。ただし造船業は受注から完成まで2〜3年かかる「超長期ビジネス」のため、受注が好調でも株価への反映が遅れます。

📊 加藤智也の分析メモ

サムスンと韓国造船海洋で明暗が分かれた一番の理由は「利益が出るタイミングの違い」だと思っています。

サムスンはAI向けHBMという需要が今すぐ利益に直結しています。NVIDIAがGPUを売るたびにHBMが必要になり、サムスンとSKハイニックスに発注が来る。AI需要が増えれば増えるほど、今の収益にそのまま反映される即効性のある業種です。

一方、韓国造船海洋は受注が増えても完成・引き渡しまでに2〜3年かかります。「今たくさん受注している」という情報は入ってきますが、実際の収益になるのはずっと先の話。投資家は「数年後の利益」を今の株価で評価しないといけないので、確信が持てずに株価が上がりにくい。鉄鋼などの原材料コストも上昇していて、受注は多いのに利益率が圧迫される局面もありました。

「業績の良さがすぐ株価に出るビジネス」と「数年後に出るビジネス」の違いを改めて実感した保有銘柄です。韓国造船海洋は長期で評価が追いついてくると見て、今も少額で持ち続けています。

このブログは加藤智也の個人的な投資日記です。特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

マレーシア株についても別記事で正直に書いた。(マレーシア株の記事)

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