香港株の明暗──レノボで+967,846円、中国株(美団・百度)は含み損が続く話

アジア株の保有銘柄に関するスクリーンショット テーマ株・セクター

香港市場では同じ「中国・香港関連株」でも、企業によって結果が全く違う。私はレノボグループ(00992)・美団W(03690)・百度(09888)の3銘柄を保有していて、その明暗がはっきり分かれている。

レノボグループ(00992):+967,846円の大幅含み益

世界最大のPC・スマートフォンメーカーのレノボは、香港市場に上場している。AI対応PCやデータセンター向けサーバー事業が好調で、含み益は+967,846円まで拡大している。

レノボはグローバルに事業展開していて、「中国リスク」の影響が他の中国株より小さいという点が強みだ。PCのシェアは世界首位で、AI時代に向けたハードウェアの需要増加が継続的な追い風になっている。

美団W(03690)・百度(09888):中国規制リスクと景気減速で含み損継続

一方でフードデリバリーの美団と検索エンジン大手の百度は、含み損が続いている。

美団は中国政府の規制強化(独占禁止法適用・プラットフォーム規制)、百度はAI競争激化と中国景気の減速が影響している。どちらも業績自体は悪くない局面もあるが、外国人投資家が中国株から資金を引き揚げる流れが続いていて株価が上がりにくい状況だ。

中国株のリスクと向き合い方

中国株を持つ上で最大のリスクは、企業の業績とは無関係な「政策リスク」だ。政府の規制が突然強化されたり、外国人による保有に制限がかかったりする可能性がある。

私が香港株を始めたきっかけも、証券会社のアジア株人気ランキングを参考にしながら少額からスタートしたものだ。現地の詳細な情報を入手するのが難しい分、ポジションは小さく保ち、損失が限定的になるよう意識している。

美団・百度は今も保有を続けているが、「いつでも損切りできる額」の範囲で持っている。長期での回復に一応期待しながら、様子を見ている状況だ。


💡 銘柄・企業の補足

レノボグループ(00992)は2005年にIBMのパソコン事業(ThinkPadブランドなど)を約12.5億ドルで買収したことで世界的に知られた中国系グローバル企業です。ThinkPad・IdeaPad・Legion(ゲーミング)など多数のブランドを持ち、世界PCシェア首位を維持しています。「中国企業」というより「グローバルブランドを持つハードウェアメーカー」という位置づけが正確で、AI対応PCやデータセンター向けサーバー事業が好調です。

美団(03690)は日本で例えると「Uber Eats+食べログ+楽天デリバリー」を合わせたような中国最大の生活サービスプラットフォームです。フードデリバリー・ホテル予約・映画チケット・自転車シェアなど多彩なサービスを展開していますが、中国政府の独占禁止規制強化(2021年以降)の影響を大きく受けました。

百度(09888)は中国のGoogleとも呼ばれる検索エンジン最大手です。近年は自動運転(Apolloプラットフォーム)や大規模言語モデル(ERNIE Bot)にも注力していますが、中国景気の減速と米中対立の影響で株価は低迷が続いています。

📊 加藤智也の分析メモ

同じ香港市場でも、レノボが大幅上昇・美団と百度が含み損という明暗が出た理由は「グローバル事業を持っているかどうか」の差だと見ています。

レノボはPCとサーバーで世界シェアがあり、売上の大半が中国国外です。中国政府の規制や景気の影響を受けにくい構造になっている。一方、美団と百度は中国国内市場が収益の中心なので、規制強化・景気減速・外国人投資家の中国株離れという逆風をまともに受けました。

買ったときは「香港株に少額分散しておこう」という程度の意識でしたが、結果として銘柄選びの質が大きく影響することを実感しました。中国・香港株を持つなら「国内需要依存型」より「グローバル展開型」を選ぶという教訓になっています。美団と百度は今も少額のまま保有していますが、「いつでも切れる額」を意識して持ち続けています。

このブログは加藤智也の個人的な投資日記です。特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

タイ株の正直な成績も別記事にまとめた。(タイ株の記事)

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