金が上がっているのに、鉱山株はもっと上がっていた
金価格が1オンス4680ドルを突破したというニュースを見て、「SPYDで高配当に分散するより金でよかったのか」と一瞬思った。ただ調べてみると、金そのものより金鉱山株のほうが値動きが大きく、上昇局面では3倍近い動きをすることがある。
鉱山株が金より動く理由
金鉱山会社は採掘コストが固定されている。金価格が上がると、そのコストを超えた利益が一気に膨らむ「レバレッジ効果」が生まれる。たとえば採掘コストが1オンス1500ドルで金価格が2000ドルなら利益は500ドル。金価格が3000ドルに上がれば利益は1500ドルで3倍になる。金自体は50%上昇でも、利益は3倍になる仕組みだ。
2つのETF戦略
金そのものへの投資なら①GLD(SPDR Gold Shares)が代表的で、現物金に連動する。鉱山株の上昇を取りに行くなら②GDX(VanEck Gold Miners ETF)が主要金鉱山会社に分散投資できる選択肢だ。GDXはGLDより値動きが大きく、上昇局面ではリターンが高いが、下落局面でもより大きく下がる。
三菱商事(2685円→4737円、+76%)を保有している経験から思うのは、コモディティ価格に連動するビジネスはレバレッジ構造を理解してから入ることが重要だということ。金鉱山株も同じで、金価格が下がると思っているなら触らないほうがいい。
私が今どう考えているか
実は私はGLDもGDXも現時点では保有していない。VYMやSPYDで高配当を取りながら、VOOで全体の値上がりを狙うのが今の基本スタンスだ。金価格が1オンス4000ドルを超えた今、「買い遅れた」という感覚はある。ただ、「上がってから気づく」のは仕方のないことで、次のタイミングをどう見るかが重要だと思っている。
金の特性として「株式市場が不安定なときに上がりやすい」がある。私のポートフォリオはほぼ全て株式なので、金を一部持つことでリスクを分散できるかもしれない。5〜10%程度のGLD組み入れを検討しているが、まだ決断できていない。迷っていること自体、正直に書いておく。
三菱商事(+76%)やMLI(+210%)の実績を見ると、「コモディティに強い会社を長期で持つ」という方向性は間違っていなかったと感じる。金鉱山株もそういう視点で見れば、中長期では面白いかもしれない。
難しいテーマですが、少しでも参考になれば。最終判断は常にご自身で。
・金鉱山株は採掘コストがおおむね固定されているため、金価格が上昇すると利益率が加速度的に拡大する「オペレーティングレバレッジ」が働きやすい
・代表的な金鉱山株ETFにはGDX(VanEck Gold Miners ETF)があり、個別鉱山株より分散が効く
「買い遅れた」という感覚を正直に書いたが、迷っていることを隠さずに記録しておくこと自体が、後から振り返ったときの自分への参考になると思っている。
金投資の基本については別記事で書いた。(金投資入門の記事)


コメント