欧州防衛株が動き始めた──ウクライナ武器ライセンスで注目のBAEシステムズと第6世代戦闘機

テーマ株・セクター

欧州の防衛費増額が「投資テーマ」として見えてきた

NATO加盟国が軍事費をGDP比2%以上に増やすという目標を掲げてから、欧州防衛企業の株価が動き始めているデータが目に止まった。特に英国のBAEシステムズ、ドイツのラインメタル、フランスのタレスなどが注目されている。

私は防衛株を直接保有していないが、アジア株で韓国造船海洋(009540)を保有している(含み損中だが…)。防衛関連という意味では船舶分野にも触れているし、防衛テーマへの関心は以前からあった。

BAEシステムズとテンペスト計画という長期テーマ

BAEシステムズが関わる「テンペスト」計画は、英国・イタリア・日本が共同開発を進める次世代戦闘機(いわゆる第6世代戦闘機)だ。日本では三菱重工が参加しており、2030年代の就役を目指して開発が進んでいる。

このプロジェクトは10〜15年スパンの超長期投資テーマだ。開発費は数兆円規模とも言われ、参加企業への受注が続く「長期安定収益源」になりうる。BAEシステムズはロンドン証券取引所(LSE)に上場しており、英国株として投資可能な銘柄だ。

欧州防衛株への日本からのアクセス

日本の証券会社から欧州株に直接投資できる範囲は限られている。SBI証券や楽天証券では英国・ドイツ・フランスの主要株に投資可能だが、すべての銘柄が取り扱われているわけではない。

より簡単なアクセス方法として、欧州防衛株を組み入れたETFという選択肢がある。グローバル防衛ETFを通じて間接的に保有する方法だ。私は欧州株についてはシンガポール・マレーシア・タイのアジア株に比べると研究不足な部分がある。ただ、NATO防衛費増額という長期トレンドは確かに存在しており、欧州防衛産業への注目は今後も続くだろうと感じている。BAEシステムズは引き続きウォッチリストに入れておくつもりだ。

私が欧州防衛株を「投資テーマ」として捉えるようになったのは、ウクライナ情勢が長期化してからだ。日本から欧州の個別株を買うのは手間がかかるが、ETFを使えば分散投資できる。米国の防衛株ETFよりも欧州比率が高いETFを探すことも一つの方法だ。防衛テーマへの過集中は避けながら、少額サテライトとして組み入れることを検討している。

私が欧州の防衛関連に興味を持ち始めたのは、ウクライナ戦争が長期化して「欧州各国がGDP比2%の防衛費に向けて本気で動いている」という報道を見てからだ。日本でも防衛費の増額が決まった。これは「政策が実際の予算に変わる」テーマで、株価への影響が現実のものになりつつある。

難しいテーマですが、少しでも参考になれば。最終判断は常にご自身で。

💡 補足

・NATO加盟国のうち、2024年時点でGDP比2%の防衛費目標を達成しているのは全体の3分の2程度で、達成国は年々増加している
・BAEシステムズは戦闘機・艦艇・地上車両まで幅広く手がける欧州最大級の防衛企業

📊 加藤智也の分析メモ

日本から欧州の個別株を直接買うのは手間がかかるので、防衛テーマに強いETFを探す方が現実的だと感じている。過集中を避けつつ、政策の後押しがあるテーマには少額でも触れておきたい。

ドローン技術と防衛産業の構造転換については別記事でも書いた。(ドローンと防衛産業の記事)

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