金融庁が10月2日に発表した調査によると、2026年6月末のNISA口座の数は3,048万850口座になった。2025年12月末から半年で約227万口座、8.1%増えている。日本の大人のおよそ3人に1人がNISA口座を持っている計算になる。
年代別に見ると、口座の数がいちばん多いのは50代。そして、伸び率がいちばん大きいのは10代と20代だった。40代の会社員である私は、自分の世代がどのあたりにいるのかが気になって、数字を整理してみた。
年代別のNISA口座数(2026年6月末)
| 年代 | 口座数 | 半年での増え方 |
|---|---|---|
| 10代 | 約49万 | +265.1% |
| 20代 | 約377万 | +11.8% |
| 30代 | 約531万 | +7.3% |
| 40代 | 約572万 | +6.3% |
| 50代 | 約600万(全体の19.7%) | +8.4% |
| 60代 | 約436万 | +4.3% |
| 70代 | 約320万 | +4.1% |
| 80歳以上 | 約163万 | +2.8% |
口座数では50代・40代・30代が上位を占める。一方で、半年での伸び率は10代と20代が大きい。10代は18〜19歳が中心で、もともとの数が少ないので伸び率が大きく出ている面もあるけれど、若い人ほど新しくNISAを始めている流れははっきりしている。
半年で13.8兆円、1口座あたり約45万円が投資された
2026年1〜6月の半年間に、NISA口座で買われた金額は13兆8,214億円。1口座あたりにならすと、半年で約45万3,000円になる。単純に2倍すると、年に約90万円のペースだ。
NISAの年間の上限は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円の合計360万円。平均の約90万円は、上限の4分の1ほどということになる。満額を使い切る人ばかりではなく、多くの人は無理のない金額で続けているのだと思う。
なぜ50代が一番多いのか
50代の口座が多い理由は、調査では説明されていないので、ここからは私の考えになる。
- 老後が「自分ごと」になる年代:定年まで10年ほどになり、老後資金を本気で考え始める
- 子育てのお金が一段落する人が多い:教育費のピークを越えて、投資に回せる余裕が出てくる
- 人口が多い世代:団塊ジュニア世代を含む50代は、もともとの人口が多い
一方、20代が11.8%増えているのは、SNSやネット証券を通じて「若いうちから少しずつ」が当たり前になってきたからだと感じる。こどもNISA(こどもNISAの記事)が2027年に始まれば、10代以下の数字はさらに大きく変わりそうだ。
加藤智也の視点:40代は「伸びが一番ゆるい」世代だった
私は40代で、NISAではオルカンを毎月10万円、つみたて投資枠で積み立てている(毎月の積立を全公開した記事)。半年で60万円なので、平均の約45万円より少し多いくらいだ。
表を見て少し意外だったのは、40代の伸び率が+6.3%と、30代以下や50代より低かったことだ。40代は、住宅ローンの返済、子育て、親のことなど、お金の出口がいちばん多い世代でもある。我が家も住宅ローンを返しながら、今月から修繕費の積立も始めたところだ(修繕費の記事)。「投資をしたい気持ちはあるけれど、手元のお金で精いっぱい」という人が多いのかもしれない。
それでも、40代はまだ20年以上の時間がある。毎月の金額は小さくても、早く始めた分だけ複利の時間を味方につけられる。平均の数字に合わせる必要はなく、自分の家計で続けられる金額で始めて、続けることが大事だと思っている。
💡 補足
・数字は金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(2026年6月末時点)」(10月2日公表)によるもの
・NISA口座は1人1口座。10代の口座は、NISAを使える18歳・19歳が中心
・「買付額」はその期間に新しく買われた金額で、売った金額は差し引いていない
・こどもNISA(0〜17歳が対象)は2027年1月に始まる予定
📊 加藤智也の分析メモ
3人に1人がNISA口座を持つ時代になったけれど、平均の買付額は上限の4分の1ほど。多くの人が「満額」ではなく「続けられる額」を選んでいるのがわかる。私が感じるのは、NISAで差がつくのは金額の大きさより、相場が荒れたときにやめずに続けられるかどうかだということ。40代の伸びがゆるいのは、それだけ家計に余裕がない世代だからだと思う。だからこそ、少額でも自動で積み立てる仕組みを先に作っておくことが大事だと感じた。
※本記事は金融庁の公表資料と報道をもとにした2026年10月5日時点の情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。


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