日米タバコ株を両方持ったらどうなるか──JTで+100万円・アルトリアで+53%の正直な比較

高配当株の保有銘柄に関するスクリーンショット テーマ株・セクター

「悪徳株」と呼ばれることもあるタバコ株だが、長期の配当投資家の間では根強い人気がある。私は日本のJT(日本たばこ産業・2914)と米国のアルトリア(MO)を両方保有している。

日米のタバコ株を同時に持つと何が見えてくるのか、正直に書く。

JT(日本たばこ産業):取得1,972円 → 現在7,001円(+254%・+1,005,800円)

JTは現在のポートフォリオで一番大きな含み益を出している銘柄だ。取得単価1,972円が今や7,001円まで上がっている。配当を受け取りながら+100万円超の含み益という、理想的な形になっている。

JTの強みは海外事業の成長だ。国内でたばこ需要が減っても、新興国では需要が続いている。マルボロをしのぐブランドも複数持ち、グローバルなタバコメーカーとして収益基盤が広い。

アルトリア(MO):取得.32 → 現在.67(+53%)

米国のアルトリアはマルボロブランドの親会社だ。取得単価$44.32が現在$67.67で+53%。JTほどの値上がりはないが、配当利回りが非常に高く(6〜8%台)、値上がり益と合わせたトータルリターンはかなり大きくなっている。

米国市場での喫煙率低下は日本以上に深刻だ。ただアルトリアは加熱式たばこ(IQOS)などへの転換を進めており、規制強化にも対応し続けている。

日米タバコ株を比較すると見えてくること

比較項目 JT(日本) アルトリア(米国)
値上がり率 +254% +53%
含み益額 +1,005,800円 中規模含み益
配当利回り(目安) 3〜4%台 6〜8%台
強み 新興国展開・株価成長 超高配当・ブランド力
リスク 円高影響(海外収益) 米規制強化・喫煙率低下

JTは「値上がりもしながら配当もある」タイプで、アルトリアは「値上がりは控えめだが高配当」タイプだ。両方持つことで、成長性と配当利回りのバランスが取れている。

「悪徳株」でも持ち続ける理由

ESG投資の観点から「タバコ株は持つべきでない」という意見がある。その考え方は尊重する。ただ投資家として見ると、誰も買いたがらない株は割安に放置されやすく、結果的に長期リターンが高くなりやすいという現実もある。

JTとアルトリアの成績が、その仮説を証明し続けてくれている。


💡 銘柄・企業の補足

JT(日本たばこ産業・2914)は日本・アジア・中東・アフリカ市場が主力のグローバルたばこ企業です。「テーブルマーク」(冷凍うどん・冷凍食品)などの食品事業も展開しており、タバコだけではありません。世界シェア第3位で海外売上比率は6割超です。

アルトリア(MO)は「マルボロ」を保有する米国最大のたばこ会社で、北米市場が中心です。2008年にフィリップモリス・インターナショナル(PMI)と分社化しており、JTとは地理的に補完関係があります。配当利回りは7〜8%台と非常に高く、25年以上連続増配の「配当貴族」です。

タバコ株がESG投資から除外される傾向は続いており、機関投資家が買いにくい業種です。逆に言えば個人投資家が「みんなが避けているから割安」という視点で入りやすい業種でもあります。日本円とドルの2通貨で持つことで、為替変動のリスクも分散できます。

📊 加藤智也の分析メモ

日米タバコ株を両方持ってみて分かったのは、同じタバコ業種でも値動きのタイミングが違うということです。

JTが大きく動いたのは主に2023〜2024年ごろで、円安・日本株全体の見直し・高配当株への資金流入という流れが重なりました。アルトリアはFRBの利上げ局面で高配当株が売られ、金利低下期待が出てきてから見直されるという、金利サイクルに連動した動き方をしている印象があります。

両方持つことで、日本株が弱い時にドル建て資産が支え、円高局面では円建てのJTが安定する、という緩やかな分散効果が出ていると感じています。単純にリターンを最大化するならどちらか一方でいいかもしれませんが、「どちらかが厳しくなっても精神的に保てる」という意味での分散として持ち続けています。

このブログは加藤智也の個人的な投資日記です。特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

配当投資全体の限界と代替戦略についても別記事で考えた。(配当投資の代替戦略の記事)

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