加藤智也の保有銘柄を全公開③──売って後悔した株・売って正解だった株【2024-2026年の全売却記録】

加藤智也の保有銘柄を全公開③──売って後悔した株・売って正解だった株【2024-2026年の全売却記録】 - 加藤智也ノートのアイキャッチ画像 投資入門

保有銘柄公開シリーズの最終回。今回は2024〜2026年に売却した銘柄を全部まとめる。含み益が出ている銘柄の公開は比較的簡単だが、「損切りした株がその後どうなったか」は誰でも聞かれると黙りたくなる部分だと思う。正直に書く。

売って後悔した株(涙の記録)

日本製鉄(5401)──損切りした途端に上がった

これが一番悔しかった。3,186円・2,701円・599円と3回に分けて買い増しをしながら、2026年6月8日に540円で500株を損切りした。平均取得単価より大幅安での売却だ。

その後の株価は671円。損切りしてから+24%上がっている。

「損切りした途端に上がる」という投資あるあるを、自分が実体験することになるとは思わなかった。今も思い出すと苦しい。ちなみに損切り後に買い直して、現在は少額だが保有中だ。

日経平均ベア2倍ETF(1360)──相場の逆を読もうとして失敗

2025年7月に「そろそろ日経が下がるはず」と読んで、252.9円で買った。ベア型、つまり日経が下がると上がるETFだ。

結果は1ヶ月で235.6円に下落して損切り。日経は下がらず強かった。

レバレッジ・インバース型ETFの怖さを実感した取引だった。「相場を当てよう」という発想自体が間違いだったと今は思っている。

日産自動車(7201)──回復を信じられなかった

2026年6月17日に350円で500株を損切りした。ホンダとの経営統合話が破談になり、先行きが全く見えなくなったのが理由だ。

「今は見たくない(笑)」というのが本音で、その後の株価は確認していない。こういう判断も投資の一部だと割り切っている。

売って正解だった株(惜しかったけど満足)

良品計画(7453)──分割売却で利益を確定しながら残し続けた

取得単価は586円。2026年6月8日に3,550円で500株を売却し始め、その後も4,400円・4,450円と段階的に売却した。現在は300株をまだ保有中で、現在値は4,281円だ。

売った株数は全体から見ると多かったが、残り300株は含み益+1,108,500円の状態で保有継続中。「全部売ってしまえばよかった」とも「全部持ち続ければよかった」とも思っていて、判断に迷い続けている銘柄だ。

川崎汽船(9107)──配当をもらいながら含み益

2026年6月と7月に2,698円・2,500円で計200株を取得。現在3,288円で+22〜32%の含み益が出ている。まだ保有中で、今のところ売る予定はない。配当も魅力なので長期保有の予定だ。

投資信託の大規模入れ替え(2024〜2026年)

個別株の売買とは別に、投資信託の大規模な入れ替えも行った。これが今の投資スタイルを大きく変えるきっかけになった。

ファンド 解約金額 時期 理由
SBI資産設計オープン(資産成長型) 688,950円 2024年 シンプルな構成に整理
iFreeNEXT ATMX+ 約160万円 2024年 AI・テクノロジーMIXは個別株で対応
iFreeNEXT NASDAQ次世代50 約358万円 2026年 成長型から配当型へのシフト
HSBC ESG米国株式インデックス 約480万円(2回) 2026年 同上
eMAXIS NASDAQ100 約70万円 2026年 同上

2026年に約1,000万円以上の投資信託を解約して、SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)に移した。これは「成長を追うより、安定した配当を受け取る」スタイルへのシフトだ。

40代に入って「資産を増やすこと」より「キャッシュフローを作ること」に意識が変わってきたのが大きな理由だ。毎月の配当が積み上がっていくのを見ていると、投資を続けるモチベーションになる。

過去2年で学んだこと

売却記録をまとめて改めて思うのは、「売らなかった銘柄の方が結果的によかった」というケースが多いということだ。

損切りした日本製鉄は損切り後に上がった。良品計画は売っても上がり続けた。インバースETFは短期の相場予測が外れた。

一方で投資信託の大規模入れ替えは正解だったと思っている。「持ち続ける」と「入れ替える」の判断基準は、「短期の価格予測」ではなく「自分の投資スタイルの変化」に合わせるべきだと今は感じている。

この3部作が、投資を始めたばかりの方や、どんな銘柄を持てばいいか迷っている方の参考になれば嬉しい。


💡 銘柄・企業の補足

今回売却した銘柄について補足します。日本製鉄(5401)は日本最大の鉄鋼メーカーで、自動車用・造船用・インフラ用の高機能鋼材を製造しています。2024年には米国鉄鋼大手・USスチールの買収を発表しましたが、バイデン政権・トランプ政権の政治的判断が絡み、長期間にわたって不透明な状況が続きました。

良品計画(7453)は「無印良品」ブランドを世界展開する企業です。中国市場での急成長が株価上昇の主因でしたが、段階的な利益確定(分割売却)という方法は感情的な「全部売る・全部持つ」より合理的な対応です。

投資信託の大規模入れ替えについて補足します。「成長型から配当型へのシフト」は40代以降の投資家によく見られるライフステージの変化に対応した判断です。30代は「資産をできるだけ増やす」フェーズ、40〜50代は「安定した収入を確保しながら資産を維持・活用する」フェーズというのが一般的な考え方です。ただしどちらが正解かは人によって異なり、個人の生活設計によります。

米国株・ETF編から読みたい方は前々回の記事へ。(米国株・ETF編)

📊 加藤智也の分析メモ

「損切りした翌月に上がった」という日本製鉄の経験は、今でも思い出すと複雑な気持ちになります。でも、これを「間違いだった」とは思っていません。

当時の状況で、持ち続ける合理的な理由を自分なりに探したけれど見つからなかった。「USスチール買収の行方が見えない」「業績の先行きが読めない」という状態で、感情以外に持ち続ける理由がなかったのなら、損切りは間違いではなかったと思っています。その後上がったのは「結果バイアス」——後から見て正解・不正解を評価することで、当時の判断を否定するものではありません。

投資信託を1,000万円以上解約して高配当型にシフトしたのは、「増やすこと」より「受け取り続けること」に価値を感じるようになったからです。40代に入って「資産のゴール」が変わってきた感覚があります。毎月・毎年一定の配当が入ってくることの安心感は、含み益の大きさよりも実生活に直接響く実感があります。今のところ、このシフトは自分の生活スタイルに合っていると思っています。

このブログは加藤智也の個人的な投資日記です。特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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