始める前に「避けるべきもの」を知る方が効率的だった
投資を始めた最初の1〜2年は、何を買うかより「何を避けるか」を知るほうが圧倒的に重要だった。良い投資先を探すのは難しいが、明らかにダメな商品・場所・サービスは事前にリストアップできる。
①避けるべき「モノ」(金融商品)
毎月分配型投信(元本を配当に回すものがある)、信託報酬1%超のアクティブファンド、為替リンク債・仕組み債、レバレッジ型・インバース型ETFの長期保有、FXの高レバレッジ(10倍以上)。これらは「仕組みが複雑でコストが高い」か「損失が青天井になるリスクがある」かのどちらかだ。
②避けるべき「サービス」
対面型の銀行・証券窓口(コストが高い商品を勧められやすい)、投資系の有料コミュニティ・スクール、SNSで「紹介したら報酬」という仕組みがあるサービス、「元本保証・高利回り」を謳うものすべて。自動売買ツールも「過去のバックテストが優秀」なだけで未来を保証しない。
③避けるべき「場所」と「人・情報源」
駅前の無料投資セミナー、百貨店でのNISA相談会、ホテルの一室で行う「限定説明会」。実績の確認できないインフルエンサー、リアルタイムで急かしてくる営業マン。良品計画を分けて売っていたら株価が上がり続けた経験も、他人の言葉ではなく自分の判断でやったから「授業料」として割り切れた。人が集まってお金の話をする場所には、必ず誰かのビジネス目的がある。
一度だけ危なかった話
私もほぼ引っかかりそうになったことがある。知人から「このFXツール、自動で増える」と紹介されたときだ。成績表を見ると毎月プラスのグラフが並んでいて、思わず「これ本当に?」と前のめりになった。冷静に「バックテストだと分かった」のは話が始まってから30分後のことだった。
「過去の成績が良い」は未来の保証ではない。特にFXの自動売買は、相場の性質が変わった瞬間に機能しなくなることが多い。知人から紹介されると「断るのが悪い」という気持ちになるが、そこを突かれることが多い。人間関係を利用した勧誘が最も断りにくく、実際に被害も多い。
今の私の基準は「自分からは探していないものには手を出さない」だ。良品計画(7453)を株価4000円台まで上がった後も一部保有し続けているのは、自分で調べて自分で判断したから。人から言われた銘柄は、たとえ上がっても「なぜ上がったのか」が自分の血肉にならない。
私の判断が正しいとは限りません。でも、こういう角度から見てみると世界が広がる気がしています。売買はご自身の判断で。
・金融庁は毎月分配型投資信託について、分配金の性質(普通分配金か特別分配金か)を投資家が正しく理解できるよう情報提供を強化するよう求める注意喚起を継続的に行っている
・人間関係を通じた勧誘(知人・親族経由)は詐欺的な投資話の典型的な経路の一つとされる
相談窓口の見極め方についても別記事で詳しく書いた。(危険な相談窓口の記事)
「自分から探していないものには手を出さない」という基準を持ってから、余計な誘いに時間を取られなくなった。自分で調べて自分で判断した銘柄だけが、本当の意味で自分の経験になると思っている。


コメント