私も最初は「口座を開く=お金を失う」と思っていた
投資を始めたのは30代後半だったけれど、それまでずっと証券口座を開くのが怖かった。「口座を作った瞬間に何か買わされるんじゃないか」「個人情報が漏れるんじゃないか」「知らないうちに損するんじゃないか」といった漠然とした不安が積み重なっていた。
今から思えばどれも根拠のない恐怖だったのだが、当時は本当にそう感じていた。同じように感じている人は、きっと少なくないと思う。
怖さの正体は「知らないこと」だった
実際にSBI証券で口座を開いてみると、拍子抜けするくらいシンプルだった。スマホで本人確認書類を撮影して、住所と名前を入力して、数日後に郵便が届いて完了。口座を作っただけでは1円も動かない。当然、勝手に何かを買わされることもない。
怖さの正体は「知らないこと」だった、というのが私の結論だ。証券口座は銀行口座とほぼ同じ感覚で作れるし、作っただけでは何も起きない。口座の中にお金を入れて、自分で「買う」ボタンを押して初めて取引が成立する。
具体的に解消した3つの不安
「勝手に取引される?」→されない。すべて自分の操作が必要。
「個人情報は大丈夫?」→SBI証券のような大手ネット証券は金融庁登録の正規業者。銀行と同じレベルのセキュリティがある。
「損するのが怖い?」→口座を開くだけなら1円も失わない。最初はNISA口座でオルカンを1000円から試すのが一番リスクが低い。
私自身、最初に買ったのはオルカンの投資信託を1万円分だけだった。それで「あ、これだけのことか」と肩の力が抜けた記憶がある。
私が最初に口座を開いたときの正直な感想
SBI証券の口座を開いたとき、最初は「本当にここにお金を入れて大丈夫か?」という不安があった。証券会社に何かあったときに預けたお金はどうなるのか、という心配だ。調べてみると、証券会社は投資者保護基金に加入していて、分別管理が義務付けられている。証券会社が倒産しても、預けた有価証券は返ってくる仕組みになっている(1000万円まで)。
「証券口座が怖い」という感覚の多くは、仕組みへの無知から来る。銀行も証券会社も「人に預ける」という点では同じで、日本の主要証券会社は金融庁の監督下にある。安全性の面で過度に心配する必要はないと、今は思っている。
最初の怖さを乗り越えて口座を開いてから10年、資産は着実に増えてきた。「開かなければよかった」と思ったことは一度もない。むしろ「もう5年早く始めていれば」という後悔の方が大きい。始めることを先延ばしにするコストの方が、始めるリスクより大きいと今は確信している。
相場は読めません。ただ、こういう見方もあると知っておくだけで、パニックにならずに済む場面があると思っています。
・日本の投資者保護基金は、証券会社が破綻した場合に顧客資産を1人あたり1,000万円まで補償する制度
・証券会社は法律により顧客資産を自己資産と分けて管理する「分別管理」が義務付けられている
口座を開いたあとは、新NISAの制度もあわせて理解しておくと安心だ。(新NISAの解説記事)
「先延ばしにするコスト」は目に見えないので軽視されがちだが、10年単位で見ると口座開設を迷った期間の機会損失の方がよほど大きいと今は思っている。


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