今年の株価、なぜ上がる?──中間選挙・在庫・収益「3つのサイクル」が重なる2026年秋相場の見方

今年の株価、なぜ上がる?──中間選挙・在庫・収益「3つのサイクル」が重なる2026年秋相場の見方 - 加藤智也ノートのアイキャッチ画像 投資入門

「なんとなく上がってる」から脱出したかった

投資を始めた頃、株価が上がっている理由を誰かに聞かれたとき「景気がいいから」しか言えなかった。でも10年やっていると、もう少し構造的な見方ができるようになってくる。その一つが「3つのサイクル」という視点だ。

中間選挙サイクル:政治が株を動かす

米国では中間選挙の翌年に株価が上がりやすいというアノマリーがある。与党が選挙後に経済対策を打ちやすくなり、財政出動が増える傾向があるからだ。選挙で勝つために「景気を良く見せたい」インセンティブが働く。完全に信用はできないが、過去データを見ると無視するのも惜しい。

在庫サイクル:モノの動きが先行指標になる

企業の在庫水準が底を打って積み増しに転じると、製造業から素材、物流まで連鎖的に需要が増える。これが在庫サイクルで、だいたい3〜4年周期で繰り返される。川崎汽船を保有しているのも、物流需要の波を意識しているからでもある。2026年6月に2,698円と2,500円の2回に分けて計200株購入し、現在は3,288円まで上昇、含み益は13万円台になっている。在庫サイクルのどこにいるかは常に見ている。

収益サイクル:決算が相場の体温計

決算シーズンに企業業績の改善が続くと、「次の四半期も良さそうだ」という期待が積み上がって株価が上がる。逆に1社の見通し悪化がセクター全体を売られるきっかけにもなる。NVDAが好決算を出すたびに半導体全体が上がる動きは、この収益サイクルの典型だ。自分もNVDAを15株保有していて、取得単価119.85ドルから現在219.34ドルまで上昇し、含み益は円換算で24万円を超えている。決算のたびに一喜一憂しないようにはしているが、この銘柄の値動きが収益サイクルの体温計になっているのは実感として大きい。

3つのサイクルが重なった年は特に強くなる。全部が完璧に重なることは稀だが、「今どのサイクルが動いているか」を把握しているだけで、相場の動きへの理解度が変わる。

「強気予測」を信じすぎないための注意点

この記事を書きながら自分でも思うのは、「サイクルが重なる」という見立ては過去のパターンに基づく話であって、未来の保証ではないということだ。2024年後半も「強気のサイクル」という話があったが、実際には調整局面が来た。「今年は上がるはず」という予測が外れることは珍しくない。

私自身が今やっていることは、毎月のオルカン積立を継続しながら、サテライト部分で川崎汽船や個別銘柄を少額保有するスタンスだ。「相場が強そうだから買い増す」というより、「自分の基準に合った銘柄を適正な価格で保有する」が基本だ。

株価が上がっているときは誰もが強気になる。下がってから「あのサインを見逃した」と言う。それが繰り返される。私がサイクル論を紹介するのは「参考の視点」としてで、「だから今すぐ買え」という結論ではない。読んだ後、ご自身の判断で動いてほしい。

投資はあくまで自己責任。こういう角度から見ると面白いと感じてもらえたなら嬉しいです。

💡 補足

・企業の四半期決算がアナリスト予想を上回る「サプライズ率」は、景気拡大局面で高まりやすい傾向がある
・半導体業界の在庫サイクルは、AI関連需要の急拡大により従来より短い周期で動いているとの指摘もある

📊 加藤智也の分析メモ

サイクル論はあくまで「参考の視点」であって「今すぐ買う根拠」ではないと自分に言い聞かせている。強気相場ほど、いつも通りの行動を崩さないことを意識している。

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