ネット証券 vs 対面証券──あなたに向いているのはどっち?

投資入門

昔、銀行の窓口で投資信託を買いかけた話

投資を始める前、近所の銀行の窓口で「投資信託はじめませんか」と声をかけられたことがある。担当者の説明を聞いて、書類にサインしかけた。でも帰り道に手数料の説明を読み直して、購入時手数料3%という文字を見てやめた。

それ以来、ネット証券を使うようにして、今はSBI証券一本でやっている。対面が悪いわけではないが、「コストの差」は長期投資では馬鹿にならないというのが私の実感だ。

ネット証券が向いているのはこういう人

自分でスマホやPCを操作することに抵抗がない人、投資信託や株の基本をある程度自分で調べられる人、手数料を抑えてコツコツ積立をしたい人──これが揃っているならネット証券一択だと思う。

私がSBI証券を使って感じたメリットは、投資信託の買い付け手数料がゼロ、画面が見やすい、NISA・iDeCoともに対応していること。デメリットは、わからないことがあっても電話サポートがすぐにはつながらないことがあること。

対面証券が合う場面も正直ある

ただ、対面証券を全否定するつもりはない。高齢の親が証券口座を持っていて、担当者と直接話しながら管理しているケースを見ると、「安心感」という価値はある。自分でPCを操作するのが難しい、何かあればすぐ相談したいという人には対面の方が合う場面もある。

費用がかかっても「担当者がいる安心感」を買うのか、自分でコントロールしてコストを下げるのか。どちらが正解かではなく、自分がどちらのタイプかで選べばいい。

「手数料の差」は長期で何十万円にもなる

対面証券の高コスト投信と、ネット証券のインデックスファンドの差は一見小さく見える。信託報酬が1.5%と0.1%では、1.4%の差だ。これが100万円の積立で30年続くと、元本や運用益の差を含めて数十万〜100万円以上の違いになることがある。

私がSBI証券で積み立てているeMAXIS Slimオールカントリーの信託報酬は0.058%だ。これを毎月10万円・30年間積み立てると、コスト差だけで大きな違いが生まれる。「どの証券会社でも同じ」は本当ではない。商品選択と手数料の組み合わせで結果は変わる。

もちろん対面証券を使うことで「担当者に相談できる安心感」を得る人もいる。その安心感に年1〜2%を払う価値があると感じるなら、それも一つの判断だ。ただ私は、そのコストを長期で積み上げることの大きさを知ってから、ネット一本に切り替えた。10年後に「よかった」と思える選択を、今の自分がするかどうかだ。

投資はあくまで自己責任。こういう角度から見ると面白いと感じてもらえたなら嬉しいです。

💡 補足

・対面証券(大手証券会社の窓口)の投資信託販売手数料は2〜3%程度が相場である一方、ネット証券の多くはノーロード(販売手数料無料)の投資信託を主力に据えている
・信託報酬の差も長期では大きく、0.05%台と1%台では30年間の複利で数百万円規模の差になり得る

ネットと店舗の中間タイプの証券会社についても別記事で触れた。(中間タイプ証券会社の記事)

📊 加藤智也の分析メモ

対面の「安心感」に払うコストは、金額にすると想像以上に大きい。相談したいことがあるなら、まず独立系のFPやネット証券のサポート窓口を使うという選択肢もある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました