タバコ株を持ち続けたら+1,005,800円になった──JT(日本たばこ産業)の正直な評価

地味株の保有銘柄に関するスクリーンショット 投資入門

「たばこ株なんて時代遅れじゃないの?」と言われることが多い。確かに、健康意識の高まりや喫煙者の減少を考えると、明るい未来が描きにくい業種だ。

でも私のポートフォリオの中で、今や最もインパクトのある含み益を出しているのがJT(日本たばこ産業、2914)だ。

取得単価1,972円 → 現在7,001円(+254%・含み益+1,005,800円)

私の取得単価は1,972円。現在値は7,001円で、含み益は+1,005,800円になっている。

最初に買ったときも「本当にこれでいいのか」と少し迷った。でも高配当を受け取りながら長期保有していたら、気づけば7倍近い株価になっていた。

買ったのは、コロナショックで株価が底を打ち、少し戻り始めた頃だったと記憶している。正確な年月まではもう覚えていないが、「まだ下がるかもしれない」という空気が残る中で買った銘柄だ。

JTが強い理由:「悪徳株」と呼ばれるほど儲かる逆説

JTのビジネスは強い。タバコは嗜好品でブランドロイヤルティが高く、価格を上げても顧客が離れにくい。国内市場が縮小しても、新興国市場での拡大が続いている。海外売上比率は年々上がっていて、グローバルなタバコ会社として着実に成長している。

ESG投資の観点から「タバコ株は持つべきでない」という議論もある。その考え方は理解できる。ただ、誰も買いたがらない株は割安に放置されやすく、長期の投資リターンが高くなりやすいという現実もある。

配当も続けてもらいながら値上がり益まで

JTは長年にわたって安定した高配当を出してきた会社だ。保有期間中に受け取った配当を合算すると、トータルリターンはさらに大きくなる。

直近では200株の保有に対して、半期で21,675円の配当を受け取った。年間に換算すると4万円台前半になる計算だ。これを自分の取得単価(1,972円×200株=394,400円)に対する利回りで見ると、なんと年利回り11%相当になる。もちろんこれは「今の株価」に対する利回りではなく、あくまで「自分が買った値段」に対する利回り(イールド・オン・コスト)の話だが、長期保有だからこそ味わえる数字だと思っている。

配当をもらいながら株価も上がる。これが高配当株の理想的な動き方で、JTはそれを体現してくれた銘柄だ。

今も保有を続けている理由

「もう十分利益が出ているから売ればいい」という考え方もある。でも私は今も売る予定がない。

高配当を出し続けてくれる限り、配当を受け取りながら保有し続けることに意味がある。値上がり益を確定するために売ると、その後の配当収入が途絶える。「売らずに持ち続ける」ことで、配当という定期収入と値上がり益の両方を享受できる状態を維持したい。


💡 銘柄・企業の補足

JT(日本たばこ産業・2914)はタバコのイメージが強いですが、実は食品事業も展開しています。「テーブルマーク」(冷凍うどん・冷凍食品)はJTのグループ会社で、スーパーで見かける冷凍さぬきうどんはJT系列の商品です。「JTってタバコだけじゃないの?」と驚く方も多いですが、過去には医薬品事業(鳥居薬品)も傘下に持つ多角経営企業でした。

タバコ事業では世界シェア第3位のグローバル企業です(1位フィリップモリス・インターナショナル、2位ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)。海外ブランド「ウィンストン」「メビウス」「LD」などを展開しており、海外売上比率はすでに6割を超えています。特にロシア・中東・アフリカなど新興国市場での拡大が続いており、「日本のタバコ会社」というより「本社が日本にあるグローバルたばこ企業」という認識の方が正確です。

ESG投資の普及でタバコ株は機関投資家が避ける傾向があり、業績が良くても株価が上がりにくい「人工的な割安状態」が続きやすい業種です。これが逆説的に個人投資家には有利で、高い配当を受け取りながら長期保有できる構造になっています。

📊 加藤智也の分析メモ

最初に買ったときは正直迷いました。「タバコ株って将来大丈夫なの?」という不安はありましたし、周りからも「時代遅れ」と言われることがありました。

でも買い続けた理由は3つです。財務が安定していること、配当利回りが高いこと、そして「みんなが敬遠しているから割安かもしれない」という逆張り的な発想です。

値上がりの主な理由は2つだと見ています。ひとつは海外展開の深化で、新興国でのシェア拡大が想定以上のスピードで進んだこと。もうひとつは日本全体の株高・円安局面で、外国人投資家が日本株全体を見直した流れにJTも乗れたこと。高配当株として見直され、株価が動いた面もあると思っています。

配当をもらいながらここまで値上がりするとは正直思っていなかった。「悪いイメージの業種が実は一番儲かった」というのが、投資の面白さであり難しさだと実感しています。

このブログは加藤智也の個人的な投資日記です。特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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