「おいしい話は向こうから来ない」と10年で身に沁みた
投資をやっていると、不思議なくらい怪しい話が来る。電話、LINE、SNSのDM。「今が買い時」「限定案件」「元本保証」。日常の支払いに潜む「仕組みがわかりにくい罠」も別記事で書いたが、毎回手口が少しずつ違うが、共通点がある──自分から探していないのに、向こうから来る。

7つの典型パターン
①未公開株勧誘:「上場前に買えるチャンス」と言いながら実際には価値のない株を売りつける。②ロマンス詐欺型投資:SNSで親しくなった後に「私もやっている投資がある」と誘導。③副業・在宅ワーク詐欺:「登録費用だけ払えば月10万円」→費用を払ったら消える。
④二次被害詐欺:「被害を取り戻せる」と言いながら追加費用を請求。⑤マルチ商法型投資:「友人を誘えば報酬が増える」仕組みは連鎖販売取引で要注意。⑥高額情報商材:「億を稼ぐFX手法」などの情報商品は内容が薄いことが多く、返金も難しい。⑦偽の節税提案:「節税できます」と言いながら実態は脱税に近いスキームの販売。
「断る技術」を持つことの重要性
日本製鉄を損切りした経験(540円で売ったら671円になった)は悔しかったが、損切りの判断自体は自分でした。詐欺被害は判断を誰かに委ねた結果起きることが多い。「よく考えます」と言って電話を切る、その場で即決しない、これだけで多くの被害は防げる。
「断る」のは失礼じゃない
私がこの手の話を断るときのルーティンは決まっている。「ちょっと考えます」と言ってその場を離れる、それだけだ。「申し訳ない」とか「ちゃんと断らなきゃ」という気持ちは捨てた。騙そうとしてくる相手に礼儀は不要だと気づいてから、断るのが楽になった。
投資詐欺の被害額は日本で年間数百億円規模とも言われている。「自分は大丈夫」と思っている人ほど引っかかることがある。知識があっても、「急がされる」「権威を使われる」「感情に訴えられる」という状況ではプロでも判断が鈍る。私も完全に自信があるわけではない。だからこそ「向こうから来た話には即断しない」をルールにしている。
日本製鉄を損切りしたのも、コシダカでナンピンをしたのも、全部自分の判断だ。後悔はするが、人に言われてやった失敗より何倍もマシだと思っている。
「断ることに罪悪感を感じなくなった」だけで、投資詐欺に引っかかるリスクは激減する。相手が怒っても、しつこくしても、それ自体が詐欺の証拠だ。正当なサービスは「今すぐ決めろ」とは言わない。
これが答えだとは言いません。ただ私はこう読んでいる、という記録です。
・消費者庁の発表によれば、投資詐欺を含む「利殖勧誘事犯」の被害額は年間数百億円規模で推移しており、高齢者だけでなく幅広い年代が被害に遭っている
・典型的な手口には「未公開株」「海外投資」「暗号資産」「M&A案件」などのキーワードが繰り返し使われる傾向がある
「断ることに罪悪感を感じなくなった」だけで、詐欺に引っかかるリスクは大きく下がると実感している。正当なサービスほど「今すぐ決めろ」とは言わないものだ。
見えにくい金利や割高な支払いの罠についても別記事で書いている。(支払いの罠6つの記事)


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