前回、営業電話を鵜呑みにして原油CFDで失敗した話を書きましたが、今回は同じCFD口座の中でも比較的うまくいっている「両建て」の話です。日経225のCFDを「買い」と「売り」の両方で同時に持つという、少し変わった持ち方をしています。

両建てとは何か:買いと売りを同時に持つ意味
両建てとは、同じ銘柄・同じ指数に対して「買い(ロング)」と「売り(ショート)」のポジションを同時に持つことです。普通に考えると「上がっても下がっても片方は損する」ので矛盾しているように見えますが、狙いは方向を当てにいくことではなく、相場の方向感がまったく読めないときに、いったんポジションを固定して「今の状態を維持したまま様子を見る」ことにあります。買いと売りの損益はほぼ相殺されるので、急な変動が起きても資産全体へのダメージを限定しながら、次の判断材料が出るまで時間を稼げる、というのが基本的な考え方です。
なぜ日経225で両建てをしたのか
日経225は、米国株の動き・為替(円安円高)・国内企業の決算など、複数の要因が絡み合って動くため、方向感を一つに絞りにくいと感じることがよくあります。上がる材料と下がる材料が同時に出ているような相場つきのとき、無理にどちらかに賭けるのではなく、いったん買いと売りを両方建てて様子見に回る、という判断をしました。どちらかに大きく振れたら、その時点で不要な方のポジションを整理して、優勢な方向に一本化することも想定しています。
結果:合計で109,577円の含み益
現時点では、買いポジションと売りポジションを合計して109,577円の含み益になっています。両建てなので当然ながら片方は含み損、もう片方はそれを上回る含み益という状態ですが、トータルではプラスで着地しています。方向を当てにいく通常のポジションに比べると値動きの振れ幅そのものは小さく抑えられている感覚があり、「大きく勝つ」よりも「大きく崩れない」ことを優先した持ち方としては、今のところ狙い通りに機能していると感じています。
両建ての注意点:コストと機会損失
良いことばかりではありません。両建ては通常、片方のポジションだけ持つ場合に比べて必要な証拠金が多くなりがちですし、スプレッドや金利調整額(オーバーナイト金利)などのコストも両方のポジション分かかってきます。また、相場が一方向に大きく動いたとき、片方のポジションで得られたはずの利益が、もう片方の損失で相殺されてしまうため、「思い切って片方だけに賭けていれば、もっと利益が出ていたかもしれない」という機会損失も常に付きまといます。あくまで「様子見のための時間稼ぎ」であって、積極的に利益を伸ばす手法ではない、という位置づけで使っています。
今後:どちらかに一本化するタイミングを探る
このまま両建てを続けるつもりはなく、相場の方向感がある程度はっきりしてきたと感じたタイミングで、不要な側のポジションを整理して一本化することを考えています。証拠金維持率には十分な余裕があるので、焦って動くのではなく、材料がそろうまでは様子見を継続する予定です。
・両建て:同一銘柄・指数に対して買いと売りのポジションを同時に保有すること。損益が相殺されるため方向感が読めない局面でのリスク抑制策として使われる
・オーバーナイト金利(金利調整額):CFDのポジションを翌日に持ち越す際に発生する調整費用。買い・売りそれぞれ別々に発生し、日をまたぐほど積み重なっていく
前回の原油の失敗もあって、今回は「わからないときは無理に方向を当てにいかない」というスタンスを強めに意識しました。両建ては地味な戦い方ですが、相場が読めないときに無理に賭けて大きく損をするより、いったん立ち止まる選択肢を持っておくことの大切さを実感しています。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の取引を推奨するものではありません。FX・CFD・仮想通貨は元本を超える損失が生じる可能性がある金融商品です。取引を行う場合は、必ず余裕資金の範囲内で、ご自身の判断と責任において行ってください。
証拠金やレバレッジの基本については別記事にまとめている。(FX・CFD入門の記事)


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