10年前の自分に伝えたかったこと
投資を始めた頃、私は本当に何もわかっていなかった。証券口座を開いたはいいが、何を買えばいいのかわからず、ネットの口コミを頼りに動いていた。今思えば、最初に基本を押さえていれば、無駄な遠回りをせずに済んだと思う。
これから始める人や始めたばかりの人に、10年かけて学んだことをまとめておきたい。
最初に押さえておきたい5つのこと
①生活防衛費を先に確保する
投資に回すお金は「なくなっても生活に支障がない額」だけにする。私は最初これを怠って、急な出費のたびに売却を迫られた。生活費6ヶ月分は現金で持っておくのが鉄則だ。
②NISA口座から始める
利益が非課税になる制度を使わない手はない。新NISAは年360万円まで投資でき、利益に税金がかからない。私は成長投資枠でVOOやVT、積立枠でオルカンを毎月購入している。
③コストの低い商品を選ぶ
信託報酬(手数料)は長期で見ると驚くほど影響が大きい。年0.1%と1%の差は30年後には資産の20%以上の差になる。インデックスファンドを選ぶ理由のひとつはここにある。
④分散して、長く持つ
一銘柄集中は博打に近い。広く分散したETFを時間をかけて積み立てるのが、個人投資家にとって最も再現性の高い方法だと思っている。
⑤暴落時に売らない
これが一番難しい。実際に含み損が増えると手が震えるような感覚になる。でも過去のデータを見る限り、暴落後に市場は回復してきた。積立を止めないことが長期投資の要諦だ。
最初の一歩は小さくていい
私が今やっていることを一言で言えば、「オルカンに毎月10万円積み立て+少額で個別株も楽しむ」だ。シンプルに聞こえるが、ここに至るまで10年かかった。最初は月1万円からでも十分だと思う。
10年やってみて、「最初に知っておけばよかった」と思うルール
投資を始めた頃の自分に一つだけ教えるとしたら「手数料を最小化しろ」だ。毎月分配型の高コスト投信を数年持ち続けた結果、手数料と税金で損をした。当時は「毎月お金がもらえる」と喜んでいたが、元本から配当を出していたと気づいたのは後からだった。
もう一つ言うなら「感情で売買しない仕組みを作れ」だ。日本製鉄を損切りしたとき、コシダカでナンピンしたとき、どちらも「感情に引っ張られた判断」だった。自動積立で強制的に続ける仕組みがあれば、感情が入りにくい。ルールを決めて、機械的に動かすことが長期投資家の強みだ。
5つの基本ルールは「答え」ではなく「出発点」だ。自分で経験を積むと、自分なりのルールが生まれてくる。私の投資スタイルも10年で大きく変わった。最初の原則を守りながら、柔軟に更新していくことが投資家として成長することだと思っている。
迷っている方の参考になれば十分です。売買の判断はご自身の責任でどうぞ。
・毎月分配型の投資信託は、運用益が出ていなくても元本の一部を「特別分配金」として払い戻していることがあり、実質的に自分のお金が戻ってきているだけの場合がある
・信託報酬が高い商品ほど、長期保有時のコスト差が複利で拡大しやすい
実際に最初の1株を買うときの心境は別記事に書いている。(最初の1株を買うまでの記事)
感情に引っ張られた失敗を何度もしてきたからこそ、「ルールを決めて機械的に動く」ことの価値を強く感じている。基本ルールは守りつつ、経験を積むごとに自分なりに更新していくものだと思う。


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