「スズが史上最高値を更新している」という話を聞いて驚いた
銅やレアアースの話はよく耳にしますが、「錫(スズ)が史上最高値を40%以上更新している」という話を最近知って、正直驚きました。スズといえばはんだ(電子部品の接合に使う合金)のイメージがあります。でもまさかそれが投資テーマになるほど注目されているとは。
調べてみると、なかなか面白い構造がありました。
スズが急騰している3つの理由
私が調べた限りでは、錫(スズ)価格が高騰している理由は主に3つです。
ひとつ目は「AI・半導体需要の爆発的増加」です。AIサーバーや半導体パッケージの製造に使われるはんだの需要が急増しています。NVDAのGPUが世界中に普及するほど、はんだの需要も増える。私がNVDA(15株)を保有していることを考えると、間接的にスズ需要とつながっているとも言えます。ちなみにこのNVDAは取得単価119.85ドルから現在219.34ドルまで上昇していて、含み益は円換算で24万1,193円になっている。
ふたつ目は「供給の地理的集中リスク」です。世界のスズ生産は中国・ミャンマー・インドネシアなど特定国に偏っています。ミャンマーでは政情不安による生産停滞も報告されており、供給リスクが価格を押し上げています。
みっつ目は「EV・再エネ需要の追い風」です。電気自動車のバッテリー接続部分や太陽光パネルの配線にもはんだが使われます。脱炭素の流れがスズ需要を支えているという構造です。
スズへの投資方法と、私の実際のスタンス
スズに直接投資するETFは日本から買いやすいものが限られています。ロンドン市場(LME)の先物が代表的ですが個人には難易度が高い。スズ関連の鉱山企業への投資が現実的な選択肢のひとつです。
私自身はスズ直接投資はしていませんが、YTLパワー(マレーシア)やレノボ(香港)を保有しており、アジアの産業・インフラテーマとして間接的にこの流れと関わっています。スズは地味に見えて、テクノロジーの急拡大を支える「縁の下の力持ち」的な素材だと改めて感じました。
錫(スズ)は私が保有していない資産の一つだが、このテーマを調べて「コモディティの需要構造が変化している」ことを実感した。半導体製造に必要な素材が価格上昇する流れは、TSMやNVDAを保有している私にも無関係ではない。製造コストの上昇は半導体企業の利益率に影響する可能性がある。MLI(ミューラーインダストリーズ、銅製品)を10株保有していて、取得単価20.68ドルから現在60.33ドルまで上昇し、円換算での含み益は6万5,691円になった経験から、「素材・コモディティ系の会社」を軽視しない目を養えた。
最終的な判断はご自身で。私はこう考えている、という話です。
・錫(スズ)の主な用途ははんだだけでなく、半導体パッケージングの接合材としても不可欠な素材
・主要生産国はインドネシア・中国・ミャンマーで、供給が特定地域に集中しやすい構造がある
地味な素材に注目するようになったのは、MLI(ミューラーインダストリーズ)の経験が大きい。派手なテック株の裏側で動いている素材市場を定期的にチェックする習慣が、次のテーマを見つける近道になっている。
資源株・商品投資の基礎については別記事でまとめた。(資源株・商品投資の記事)


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